メンバー

麻生 洋一

麻生 洋一

准教授

yoichi.aso_at_nao.ac.jp

研究分野

重力波天文学、レーザー干渉計による超精密計測、高性能防振装置の開発

経歴

東京大学大学院理学系研究科博士課程終了。
コロンビア大学研究員。
カリフォルニア工科大学研究員。
東京大学大学院理学系研究科助教。
2014年から国立天文台准教授。

研究内容

これまで宇宙の観測は主に電磁波を使って行われてきました。しかし、2015年にブラックホール合体からの重力波が初めて観測されて以来、電磁波 では見ることのできない多くの現象が宇宙には存在することが分かってきました。私の研究テーマは、レーザー干渉計型重力波検出器を用いて、宇宙の新しい姿を探ることです。
 重力波は物質との相互作用が極めて弱いため、それを捉えるには超高感度の検出器が必要です。私はこれまで、主に重力波検出器の高感度化に関する技術開発を行ってきました。日本では現在,岐阜県神岡鉱山の地下に一辺3kmの巨大なレーザー干渉計型重力 波検出器KAGRAが建設され、2020年には初期観測を行いました。私はKAGRAの干渉計設計の責任者として、光学設計や干渉計制御手法の開発などを行ってきました。また、KAGRAで用いられる、超高性能防振装置の開発にも関わってきました。現在は、量子光学技術を用いた干渉計の量子雑音低減技術の開発にも取り組んでいます。
 コロンビア大学では、コヒーレント解析手法を用いたバースト重力波探査の研究も行いました。KAGRAからのデータが得られるようになったので、データ解析の研究も再び行っていきたいと考えています。

論文リスト

https://orcid.org/0000-0002-1902-6695

受賞

2006年 GWIC Thesis Prize (https://gwic.ligo.org/thesis-prize.html)

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