電磁波では見えない宇宙の新しい姿をとらえる！

私たちは重力波観測を実現する装置として、長さ3キロメートルのL字型の腕を持った大型レーザー干渉計KAGRA（かぐら）を岐阜県・神岡の地下トンネルに建設する計画を、東京大学や高エネルギー加速器研究機構などと共同で推進しています。KAGRAは、三鷹構内にある長さ300メートルのレーザー干渉計TAMA300で得られた経験や成果などを元に設計されており、現在もTAMA300を用いた防振系・光学系の開発と評価を進めています。また、宇宙に重力波望遠鏡を打ち上げ、宇宙のはじまりを直接観測する将来計画（DECIGO）やその前哨衛星のための検討と研究開発も進めています。

• 大型低温重力波望遠鏡 KAGRA

  

  国立天文台は主干渉計、防振装置、補助光学系、ミラー性能評価など、主要部分を担当しています。

• 次世代技術開発

  

  重力波検出器の感度をさらに高めるための次世代技術を開発しています。

• 電磁波・宇宙線との共同観測

  

  他の観測手段との協力によって、重力波イベントからより多くの情報を引き出すことが出来ます。

• 論文リスト

  

• 干渉計型重力波アンテナTAMA300

  

  三鷹キャンパスには、長さ300mのプロトタイプ干渉計型重力波検出器TAMA300があります。

• 重力波探査衛星DECIGO

  

  宇宙空間に重力波検出器を建設するという将来計画です。